毎山行後の手入れ
 シュラフ全体を、かたくしぼった布で拭く。汚れがひどくなければ、洗剤は使わない。日陰、またはおおいをかけ、風通しのよいところで干す。また、穴あきがないか、コードロックが壊れていないかどうかも点検しておこう。

シュラフ全体を布で拭く

コードロックが壊れていないかもチェック

陰干しでよく乾かす




保管方法
化繊シュラフ
 洗い、乾燥はダウンと同様。化繊シュラフの場合は、保管時に大きな袋に入れてロフト(嵩高)を維持するのがポイントだ。化学繊維は、熱と圧力で加工してロフトを作っている。そのため、長期間、小さい袋に入れて繊維を圧迫し続けるとロフトが失われてしまう。。大きな袋に入れてロフトを保つこと。また、カビを防止するために、乾燥した場所に保管するのがポイントだ。

化繊シュラフは大きな袋に入れて保管しよう
ダウン
 ダウンは、湿気などで蒸れると独特の臭いを発することがあるので、高温多湿の場所には保管しない。とくに6月から9月は、涼しくて風通しがよい場所に保管すること。なお、ダウンは化繊シュラフと異なり、体温の熱でロフトが復元するので、小さい袋に収納したまま保管してもだいじょうぶだ。

ビニール袋に乾燥剤を入れて保管してもよい



メンテナンス用品
 家庭にあるものでメンテナンスができる。シュラフを洗う大きめなおけと、中性洗剤、スポンジ、タオル、ブラシ、そして防水スプレーがあれば充分だ。
 ダウンシュラフは、小さくコンパクトにたたんでいても体温(熱)でロフトが復活する。つまり、収納性と保温力に優れた製品だ。
 このことを示すかんたんな実験をやってみた。小さくたたんだダウンシュラフを広げ、太陽光の下におく。ぺちゃんこにつぶれていたダウンシュラフは、光の下でみるみる間にふくらみ、2分ほどで完全にロフトが復活した。このすぐれた圧縮回復性が、ダウンの大きな特徴なのだ。
収納袋から出したばかりのダウンシュラフ
太陽の熱ですぐにふくらみはじめる
2分ほどでロフトが復活した

保温性と収納性にすぐれたダウン。
化繊は手ごろな価格が魅力。

 ダウンは、タンポポの穂のような形をした綿毛だ。この綿毛が、寒いときでも大量の空気を含み、高い保温性を発揮する。また、上の実験のとおり、たたむと空気を吐き出して小さくなり、圧縮回復性にもすぐれているので、コンパクトに収納することができる。
 化学繊維のシュラフには、中空のポリエステルなどが使用されている。性能は、保温性、圧縮回復性では、まだダウンにはかなわない。、しかし、値段が安く、水にぬれても乾きやすいという利点がある。
ポーランドのガチョウ、ハンドピックのダウン
シュラフに使われているポリエステル綿の繊維

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